堅忍不抜

正中館の令和3年の道場標語は
「堅忍不抜(けんにんふばつ)」です。
意味は「辛く苦しいことがあっても我慢して、ひたすら意志を貫くこと」

これは不動の精神に通じる標語だと私は捉えています。
不動といえば不動明王。
あの怖い顔して後ろに炎がブワ〜ってなっている姿の像です。
余談ですが僕は小さい頃は怖いというよりカッコええ!!て言うイメージを持ってて
小学校の修学旅行の自由時間にお土産屋さんで500円くらいの不動明王の小さい像を買った記憶があります。。笑。あれどこいったんやろ。。。

不動明王は誰もが一度は見たことありますよね。
諸説はいろいろありますが、あの背後で荒れ狂う炎は欲や辛いことや苦しいこと、迷い、いろいろな業を焼き尽くす炎だと言われています。←私のにわか知識です(- -;)
そしてあの怖い顔した力強い姿には、その場でど〜んと構えて何者・何事にも惑わされず意志を貫く不動の姿が表現されています←これも私のにわか知識です(- -;)
にわか知識ばかりで申し訳ないですが、イメージが伝われば幸いです。。。。m(_ _)m

道場生の皆さん。「気をつけをして動かない!」っていつも指導を受けてますね(^^)
まさにこの不動ですね。
「余計なことを考えない!空手をするんだ!」と確固たる意志を持ち不動の精神で稽古をすることが大切です。

今の世の中は混乱の世で何が正しくて正しくないかがわかりにくく、そして色々なことが浮き彫りになってきている非常に難しい時代になってきました。
こんな時だからこそ世の中のせいにしたり、悲観したりせずに、今の自分自身を振り返り、不動明王のごとく不動の精神とともに己の未来への肯定的な確固たる意志を持つことが大事かと私は思っています。
一人一人が正しいと思うことを迷わず正々堂々と実現していくこと。そして実現するには決して一人ではできませんし、人間は一人では生きていけません。どんな人でも誰かとは必ず繋がっています。だから「お互い様」の気持ちで寛容な心を持って人を愛し思いやることも忘れないで併せて考えていくべきだと思います。あ、これは敬天愛人か。。。
色々書きましたが、道場標語が今年も館長より発表され私なりに上記のようなことを今年に入ってからず〜っと考えておりました。

今年も素晴らしい年になるよう「堅忍不抜(けんにんふばつ)」の精神を持って公私ともに頑張りたいと思います。
遅くなりましたが本年も何卒よろしくお願いいたします。

道場生著